お客様にとってもっとも関心のある知財や独禁法・金融・労使関係などの最新の話題をお届けします。
御社の法務・経営戦略にお役立てください。
-
新タイトル獲得「最も侮れない法律事務所」 (10/09/27)
アメリカの法律誌「LAW360」(2010年9月3日付)において、クイン・エマニュエルが「最も侮れない法律事務所の四天王」に選ばれました。
記事の概要は以下のとおりです。
2010年9月3日 LAW360、ニューヨーク顧問弁護士が法廷で対峙したくないと思っている法律事務所があることが最近の調査で明らかになった。BTIコンサルティンググループ(マサチューセッツ州ウェルズリー)は、来年、2011年の訴訟を展望するべく、240の顧問弁護士に対して、「最も侮れない訴訟相手」はどこか、だれかについてたずねた。最も多く名前が挙げられたのは、クイン・エマニュエル・アークハート&サリバン、カークランド&エリス、レイサム&ワトキンス、スカーデン・アーブス・ストレート・ミガー&フロム。BTIは、この4事務所を「恐怖の四天王」と名づけた。
調査では、これらの事務所は「クライアントが最も恐れ、最も法廷で対峙したくない」と多くの顧問弁護士が述べている。BTIのマーシー・シャンクは、「最も侮れない法律事務所は概して粘り強いことがその特性として挙げられます」と話し、「上位に名前の挙がった事務所は、満足のいく結果が得られるまで諦めることなく、すっぽんのように案件に喰らいついてはなさない」と語る。
さらに、「彼らの威嚇的なその特性は、知らない間に相手側を守りの姿勢へと追い込み、訴訟の主導権を握ることを可能にする」と、BTI会長のマイケル・ライノウィサー氏は語る。加えて、この圧倒的な評判の効力だけでも和解に持ち込める、とした。
シャンク氏曰く、最も侮れない法律事務所はとことん書類を集めたり、困難な要求をすることで相手の打つ手を奪うだけではなく、同様の要求を相手側から受けた場合でも動じることなく立ち回ることができる。
クイン・エマニュエル、カークランド、レイサム、スカーデンが侮れないという評判は、積極的に訴訟に取り組むことの重要さを事務所が一丸となって周知徹底したことで広まった、と前出のライノウィサー氏。「これは文化の継承でしょう。アソシエートは毎日、」シニア・パートナーの背中を見ているわけですから」と続けた。
さらに、彼はこう指摘した。「ただし、積極性のみでは相手の心に恐怖心を植えつけることはできません。前出の事務所らは、クライアントに有利な敏捷さと適応力も持ち合わせています。もしも、期待通りの効果が得られない場合、彼らは躊躇することなく戦略を変更します。1つの方法に固執せずに、あらゆる方策を準備しているのです。」
最も侮れない4つの法律事務所はこれまでにも「サービスが優れている事務所」としてBTIの調査でもたびたび名前が挙がっている。彼らは概して戦略的で革新的、独創的であるということはどういうことであるかを体現している。
荒々しさだけではない、「屈しない」という気骨と戦略的思考が効果を発揮するのです。
クイン・エマニュエルについて
事務所の名前にもその名を連ねるビル・アークハートは事務所が圧倒的な評判を得るその要因として、非常に良識的で、ずば抜けて優秀な弁護士を採用していることに注力している点を挙げている。
「一般的に想像されている印象に反して、多くの訴訟は良識の上に成り立っている。だからこそ、我々は良識的な判断ができる若くて聡明な人材を発掘している。この点については、他の事務所に負けずとも劣らないと思っている」と話す。
さらに、幅広い分野での訴訟経験が、私たちが侮れないと言われる理由のひとつだと話している。事実、トライアルの直前になって、急遽、クライアントが自社の顧問弁護士からクイン・エマニュエルに切り替えるということが頻繁に起きているのだという。彼の話では、多くのほかの事務所に比べてクイン・エマニュエルは、その規模に対して不均衡な数の案件をトライアルに持ち込む。2009年に事務所は12のトライアルを同時に抱えており、しかも、トライアル前日に別の大きな案件、2件を解決するという時期もあったほどだ。
「14のトライアルを同時に扱える事務所が他にあるかと聞かれたら、その答えはNOです」続けて、彼は「我々ほど多くの殊績を誇るトライアル弁護士が所属している法律事務所は全米のどこを探してもありません。」と語った。
クイン・エマニュエルは、過去3年間で100億ドル以上の和解や評決を勝ち取っている。
昨今の事例として、クイン・エマニュエルがグーグルの代理を務めた案件がある。これは特許を保有しているFunction Media社がグーグルのAdSenceプログラムが特許を侵害するとして6億ドルの賠償を申し立てたもので、グーグルは侵害しておらず、原告の特許は無効であるとの評決を得た。
また、ノヴァ・ケミカルズ社に対して、梱包に使うポリエチレン・レジンの2つの特許を侵害するとしてクイン・エマニュエルのクライアントであるドゥ・ケミカル社へ6億2千万ドルの評決を得ている。