トライアルとは?
トライアル(Trial)とは、訴訟手続の最終段階、審理手続のこと。
トライアルでは、証拠開示で入手した情報に基づき、訴訟の争点に関係する具体的な事実が明らかになります。また、「トライアル」は日本国内の訴訟における公判に相当。ただし、アメリカと日本の訴訟手続きはことなるため、日本でも翻訳せずに「トライアル」と表現することが多くなっています。
トライアルまで進むのは、訴訟全体の5パーセント以下。時間、費用ともに負担が厳しいといわれるトライアルを勝ち抜くローヤーの集団、それがクインエマニュエルです。
訴訟手続きには、3つの段階があります。
- 第1段階:訴答手続(Pleadings)
- 第2段階:証拠開示(Discovery)
- 第3段階:トライアル(Trial)
トライアルでは、原告、被告側の弁護士(団)は、法廷で裁判官(または陪審員)を前にして弁論、承認に対する質問や証人の証言などによって自己の主張を立証、相手側の立証に異論を唱えて論争を展開します。
当事者の一方が陪審審理を要求した場合は、他方はこれを否定できません。 審理は陪審員の前で行われることになり、多数の候補者の中から、公正な陪審員を選定します。 また、いずれの当事者も陪審審理を要求しない場合は、裁判による審理(Bench Trial)が行われます。
トライアルは、日本の公判と異なり、所定の開始日から連日、終日継続的に進行します。期間は、事件の規模に応じて数日から数週間に及ぶ場合も見られます。例えば、知的財産関連訴訟は、事件が複雑な場合が多いため、平均的に2~3週間を要します。
訴訟手続の最終段階、紛争に決着をつけるためのクライマックスというべきトライアルは、費用・時間ともに極端に集約されます。このため、当事者・弁護士・証人等関係者は、トライアルの期間、全面的に集中することを求められます。 こうしたトライアルの負担が厳しいという事実は、最終段階に至る前に、和解、取り下げなどという形で紛争集結させることにも大きく影響しています。ちなみに、トライアルにいたる訴訟は全体の5%以下と見られます。
トライアルを含む民事訴訟手続のさらに詳細なプロセスについては、下のフローチヤートをご参照ください。